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久保建英くんのご両親が取り組んだ教育方法とは?

外遊びと読書で、体幹とメンタルを鍛える

長男ぽくない長男にする

久保さん夫婦は建英くんが強い心を持ち、人に優しい人間に育って欲しいと考えていて、
今のメンタル形成には、特に幼稚園までの子育てが影響を与えたそうです。

奥さんからは「長男だけど次男のように育てたい」と言われます。
お父さんの建史さんは長男、奥さんは次女。
どういうことかと尋ねると、
「長男は周りをみて、すぐに行動できないところがある。
優しさもあるが自分の気持ちをストレートに表現できない。
スポーツ界でも芸能界でも、成功している人は次男が多いと聞く」
「男の子は自分の思い通りに体を動かせることが自信につながる。
運動神経の良い子にしたい」
という回答でした。

確かに、スポーツ選手には、長男より次男の方が有名な方が多いようです。
野球では王貞治さん、長嶋茂雄さん、松井秀喜さん、
サッカーでは三浦知良選手、本田圭佑選手が次男、遠藤保仁選手は三男です。

成功している次男はどのように育ったのでしょうか?
三浦選手、本田選手のお兄さん、遠藤選手の2人のお兄さんもサッカー選手です。
上の学年のお兄さんと一緒に、ボールを蹴ったり、遊んでいたと紹介されている記事を見たことがあります。
お兄ちゃんたちに付いていこうと色々自分で工夫するようになるし、
待っていると自分の順番が回ってこなくなるので、積極的に行かざるを得ない、
遊んでいると年の差を気にしなくなり、同等だと感じるようになる、とのことも書かれていました。

自主保育グループで箱根の山下り

では、年上のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと混ざって遊べばいいのではないかと考えました。
奥さんは「外遊びできる環境」、「年齢をまたいだ遊びができるお友達」を探し始めます。
こういう環境を探しているときに、地域の広報誌に自主保育を行っている団体のことが紹介されていました。
親と子供が一緒になって楽しむ外遊びが中心であり、自分の子供以外の子供の面倒もみる、といったことが紹介されていました。

建英くんが2歳の時からこの自主保育グループに参加することになります。
当時は2歳から6歳までの児童が対象で、
活動は平日ほぼ毎日、活動の拠点は公園や高尾山登山や箱根の山下りをすることもあったそうです。

山道ですので足元が定まらず、また自然の中を歩きますので草木や昆虫など楽しいものに目を奪われ、歩く速さにも差が生まれます。
それでも参加している大人たちは個性と捉えて、子供のペースで歩かせます。
早く着いた子供たちは遅く着く子を待っていますが、文句を言う子はいなかったそうです。

通常の活動は山の上にある広い公園で、公園の遊具で遊んだり、
山の中を木の枝やつるにつかまりながら登ったり、山道探索したりしたそうです。
子供は子供同士で遊び、2歳の子でも親は手を出しません。
大きい子供が主導権を握るため、小さな子供はブランコの順番も滑り台の順番もなかなか回ってきません。
サッカーや鬼ごっこのチーム決めでは仲間外れにされたりなど、
つらい経験をしたり、思い通りにならずけんかになったりしますが、
その中でも仲間を作り、一緒に遊んでいきます。

この時からバルセロナに行くまで建英くんは年上に対しても、
年下に対しても呼び捨てだったそうです。
サッカーにおいても、プレイに年齢は関係なく、あるのは能力の差と
考えていたお父さんの建史さんにとって、
この点においてもよかったと考えているそうです。

建英くんが通った幼稚園選択の基準とは

2歳から2年かん自主保育グループで色々な経験をしますが、
ご両親は4歳からは幼稚園に通わせることにします。
幼稚園選択で基準としたのは、外遊びができることを最優先にしたそうです。

建英くんが通うことになった幼稚園は、縦のつながりを園の方針にしていて、
例えば遠足の際には年長の園児が年少の子と手をつなぎながらあるいたり、
七夕の集いでは学年をまたいだ飾り付けをしたそうです。

一番の目的の外遊びも充実していて、
園自体が山の尾根にあり、園の駐車場から森の中を歩いて山道を登り
幼稚園に向かうという、自然の中にある環境でした。

自然の中で存分に遊ぶことができた3年間で、
建英くんは生き物を追いかけることが大好きになったそうです。

家の居心地がいいとダメ

「外遊びをするためには、家の居心地がいいとダメ」というのがお母さんの持論で、
そのためテレビゲームは置かない、おもちゃも極力買わないようにしていたそうです。
晴れているのに建英くんが家の中にいると、お母さんは必ず
「お外に行って遊んで来なさいと」言っていたそうです。

また、小学校に上がる前に、親元を離れて友達の家にお泊まりに行ったりしたそうです。
また、幼稚園時代に所属したサッカーチームでは、参加希望者のみ
2~3日のお泊まり合宿があり、建英くんは積極的に参加したそうです。

絵本の読み聞かせで想像力と集中力をつける

建英くんを評価するコメントとして、
「わからないことはすぐに聞く」というものがあります。
こうしたコミュニケーションの方法や、考える力を磨くことができたのが
「読書」ではないかと建史さんは考えているそうです。

ご両親とも、子供の頃にそれぞれの両親から絵本を多く読んでもらい育ったこともあって、
自然に建英くんにも本を毎日読むようにしたそうです。
ご自宅には絵本が400冊以上もあるそうです。

その中での建英くんのお気に入りは、

などでした。
図書館でも本を借りて読んでいたそうです。

絵本は自分のペースで本をめくれるため、考えながらストーリーに参加できます。
絵本の読み聞かせや、本を読むということは、想像力を働かせることができ、
考える力も身につけることができる、集中力を養うことができるのではないでしょうか。
サッカーを練習するようになってから、お父さんが「どういう時に使う技か」
「何のためにやるのか」をよく話し、建英くんが納得してから始めるようにしていたそうです。
その方が早く身に付くと考えていたためです。
この時に必要な理解力は絵本で磨かれたと考えているそうです。

久保建英くんとご両親の取り組みは、お父さんの建史さんの書いた本にまとめられています。
本記事で紹介したバルセロナ・カンテラに入団するまでの取り組みの他に、
建英くんが行ってきた練習方法も紹介されています。

 

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