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「座りすぎは体に悪い」を簡単に解消してしまう方法

座りすぎは老化を進めてしまう

座りすぎると老化が進み健康を損なうという研究結果が発表され
関連するニュース記事を目にされた方も多いと思います。

オーストラリアでは座りすぎが健康を損なうと、
テレビCMを使ってまで座りすぎへの対策を講じています。
職場では1日2時間以上立って過ごすように呼びかけられているそうです。

この元になったのはシドニー大学が行った研究で
45歳以上の成人22万人を3年間追跡調査した結果、
座る時間が1日4時間未満だった人に対して
1日11時間以上座っていた人の死亡リスクが40%も高かったそうです。

「だから立って仕事をしよう」と言われても
そのままできない人が多いのではないでしょうか。
私もSEをしていますが、会社にある机は座る前提の高さなので
1日中座ったまま仕事をしています。
立って仕事をした方がいいなんて言われても現実的に難しい状況です。

ところが、ためしてガッテンで「NASAの研究結果」として
座りすぎの老化を簡単に防ぐ方法が紹介されていました。

それは「30分に1回立ち上がること」です。
ずっと立っているという訳ではなく、
30分に1回立ち上がるだけです。
一体どういうことなのでしょうか?

そもそも座ることで老化が進むのはなぜ?

そもそも座り続けることで老化が進むのはなぜなのでしょうか?
それは意外なところから明らかになりました。
NASAの宇宙飛行士に対する体の変化の研究から明らかになりました。

長期間、宇宙空間で生活すると筋力が落ち
平衡感覚が弱くなってしまいます。
半年間、宇宙空間で生活した宇宙飛行士が地球に帰還した後、
自分の力で立ち上がることができなくなってしまった
映像をご覧になった方もいらっしゃると思います。

私はてっきり、無重力空間にいると重力が働かないために
筋力を使わなくなり、その結果筋力が落ちるものだと思っていました。
宇宙船の中で毎日筋力トレーニングを行っていたにも関わらず
筋力が落ちたり平衡感覚が弱くなったりしてしまうそうなのです。
どうやら筋肉を使わないからということだけが原因ではないようです。

その答えは「耳石」にありました。
耳石とは、耳の中にある石のような器官で、
この耳石が神経を介して全身の筋肉とつながり
例えばつんのめって倒れそうなときに
足で踏ん張ろうとするのに役立ちます。

耳石が動くことで平衡感覚を得ており、
この耳石の動きを感知する神経と全身の筋肉がつながっていることで、
耳石を動かすことで筋肉の発達を促すことができるそうです。

生まれたばかりの赤ちゃんをゆっくりと揺らすことで
平均と比べて手足の筋肉の発達が見られたという研究結果もあるそうです。

逆にこの耳石が動かない状態が続くと以下のような悪影響が出てしまいます。

  • がんのリスクが上がる
  • 骨密度の低下
  • 代謝異常
  • 認知機能の低下
  • 循環器機能の低下

つまり、体の老化が起こってしまう訳です。

宇宙飛行士がなぜ体の老化を引き起こしてしまうかというと、
無重力状態にいるために耳石に重力がかからず
運動しても耳石が動かず、老化現状が起こってしまうということです。

だから宇宙空間に運動していたにもかかわらず、
地球帰還後に自分で立てなくなったりしてしまうんですね。

この無重力状態と同じ状態になってしまうのが
「座ること」なんですね。
長時間座って同じ姿勢でいると耳石が動くことがなく
宇宙空間にいるのと同じように老化現象が起こってしまうんですね。

そういう訳で「座りっぱなしが老化を引き起こしている」ということになってしまっています。

定期的に耳石を動かしてやればいい

では座り仕事をやっているような座りっぱなしの人はどうすればいいのかというと、
それが冒頭に紹介した「30分に1回立ち上がること」なのです。

立ち上がる時には意外に頭が動きます。
まず前に移動して、上に上がりながら後ろに移動します。
また、まっすぐ立ち上がっているようでも
大抵の人は左右に振れています。
このように前後左右上下に頭が動くので
耳石もよく動くそうです。

ためしてガッテンの番組内では
長時間座る人として麻雀をやっている方に
30分に1回立ち上がることを2週間続ける実験を行いました。
その結果、中性脂肪が15%減少し、悪玉コレステロールが5%減少、
逆に善玉コレステロールが11%も増加したという結果が出ました。

私も仕事柄、長時間座りっぱなしですので、
30分に1回は立ち上がるように気をつけたいと思います。

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