ヒューレット・パッカードのHP Spectre 13の実物をヨドバシカメラに見に行きました。
やっぱり質感はいいですね。
高級感を感じさせるデザインは、持っているだけでドヤ顔できます。
今回は、これ欲しいぞ、ということでHP Spectre 13について、その性能やデザイン等について私なりの意見を書いていきます。
デザインよし、性能よし、携帯性もよく、しかも安い HP Spectre 13
HP Spectre 13はヨドバシカメラに展示があって実際に触ることができました。
実際に見て触ってみた実感と、スペック表からまとめてみます。
CPU
Core i5-7200U か Core i7-7500U から選択できます。
いずれも第7世代のKaby Lakeで、コア数が2、スレッド数4という現在インテルから発売されている最新のCPUです。
型番の最後についている「U」の文字の通り、Kaby Lake-Uシリーズですが、これは低電圧のモバイルノートPC向けのCPUになります。
CPUの性能をおさえることで消費電力を少なくし、バッテリーでの稼働時間を長くする用途のCPUです。
とはいっても、Core i5-7200U、Core i7-7500Uとも普段使いには十分な性能を持っています。
Core i5-7200Uは、ベースクロックが2.5GHz、Turbo Boost時の最大動作クロックが3.1GHzとなっています。
CPUスコアは4715です。
Turbo Boost機能は、特定のコアの負荷が高くなっている場合、そのコアだけクロックを上げて処理を行うインテルが実装している機能です。
Core i3には実装されていませんが、Core i5やCore i7には実装されています。
Core i7-7500Uは、ベースクロックが2.7GHz、Turbo Boost時の最大動作クロックが3.5GHzとなっています。
CPUスコアは5236です。
より高性能を求める方はCore i7-7500Uの選択になるでしょう。
このCPUを選択できれば、ノートPCとしての性能は問題ないでしょう。
メモリ
8GB オンボード(1866MHz,LPDDR3 SDRAM)のみです。
他の選択肢はありません。
空きスロットもないのでメモリの増設もできません。
上限 8GBとなりますので、この点が不満です。
ストレージ
256GB SSD(PCIe NVMe M.2)もしくは、512GB SSD(PCIe NVMe M.2)になります。
CPUにCore i5を選ぶと256GB、Core i7だと512GBになります。
512GBの容量が欲しいという方は必然的にCore i7になりますね。
グラフィックス
Intel HD Graphics 620(CPU内蔵)
Core i5-7200U、Core i7-7500Uともに内蔵グラフィックスは、インテルHDグラフィックス620です。
Core i5-7200Uの性能で、PCゲーム(例えばドラゴンクエストXやストリートファイター4など)を、標準品質、1280×720 ウィンドウ表示で評価してみると、快適というベンチマーク結果も出ています。
ディスプレイ
13.3インチワイド・フルHDブライトビュー・ディスプレイ
1920×1080/最大1677万色、IPS方式、Gorillaガラス 4
13.3インチワイドサイズなので、持ち運ぶタイプのPCとしては十分なサイズではないでしょうか。
解像度もフルHDです。これは個人的な意見ですが、パソコンの13インチぐらいのモニタに4Kの解像度は必要ありません。
50インチとか60インチある大型テレビであれば、4KとフルHDの違いは明確ですが、13インチとパソコンの小さな画面の4Kもの解像度があっても、そこまで細かいサイズの点は見切れないでしょう。
パソコンの主な用途も、ネットブラウズだったりメールだったり、ワードやエクセル等のアプリケーションを使うことだったりします。
グラフィック関係の仕事をしているとかでない限り4Kまで必要ないのではというのが私の意見です。
また、IPS方式の液晶画面ですが、IPS方式だと視野角が広く、色の再現性が高いのが特徴です。
応答速度が遅い(動くもの、特にスポーツ放送などは苦手)という弱点はありますが、パソコンのモニターであればそれほど問題になることもないでしょう。
液晶モニタの駆動方式は、他にTN形式とVA形式がありますが、この中で一番コストが高いのがIPS方式です。
液晶モニターにこだわる人は、IPS方式を選ぶことが多く、この方式を採用していることは評価できます。
インターフェイス
USB Type-C 3.1ポートが3つあります。
3つ全てのポートで、PC本体の充電、電源OFF時の給電、データ転送、映像出力が可能です。
3つのポートのうちの中央2つは、Thunderbolt 3に対応しています。
USB Type-Cは、裏表関係なく使えるのがいいですよね。これから主流になることは間違いないので、最新機種で搭載されているのは当たり前になっています。
HP Spectre 13は、USB Type-Cポートが3つあり、そのどれからもPCを充電できるというのはポイント高いですね。
ポートはいずれの本体背面に配置されており、左端に1つ、中央に2つ、右端にはオーディオ用のヘッドフォン出力・マイク入力コンボポートが配置されています。
また、USB Type-CからUSB Aへの変換アダプタが無料で同梱されています。
1ポートだけの変換しかできないので、変換ドックほど使い勝手はよくありませんが、ないよりかはよいでしょう。
有料でUSB Type-CからHDMI、もしくはVGAに接続できる変換ケーブルも付けることができますが、5,900円と結構いい値段がしますので、別途探した方がよいでしょう。
また、USB Type-Cポート1つから、VGA、HDMI、RJ45、USB×2を接続できる変換ドックを12,000円のオプションで付けることができます。
インターフェースとしては、USB Type-Cの他には、ヘッドフォン出力・マイク入力コンボポートがあります。
カメラ
HP TrueVision HD Webcamがディスプレイ上部中央に配置されています。
この内蔵カメラは約92万画素です。
オーディオ
キーボードの左右両側にBang & Olufsenデュアルスピーカーが内蔵されています。
Bang & Olufsen(バング&オルフセン)は、デンマークの高級音響機器メーカーです。
内蔵デュアルマイクがディスプレイ上部の、WEBカメラの左右に2つ内蔵されています。
サイズ
サイズは、325mm×229mmで、厚さが一番薄い部分で10.4mm、一番厚い部分で11.2mmです。
一番薄い部分でも1cmを少しだけ越えますが、十分薄くスマートなデザインと言えるでしょう。
重さ
重さは、約 1.11kgです。
NECや富士通の最新最軽量の機種と比べれば多少見劣りはしますが、1.11kgであれば鞄に入れて持ち運ぶのにも苦にならない重さです。
しかも電源がUSB Type-Cからの給電で汎用性がありますので、電源アダプターを持ち歩かなくてもよいというのもポイントですね。
バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間は、約10時間です。Core i7の機種でこれだけ駆動してくれれば十分でしょう。
オフィスソフト
オフィスソフトは付きませんが、有料オプションで付けることも可能です。
この場合、一度梱包を開封してインストール作業を行った後にお届けとなるそうです。
付属品
以下の付属品が同梱されます。
ACアダプター、電源コード
専用ケース、専用クロス
USB Type-C to USB A変換アダプター
速効!HPパソコンナビ特別版
保証書等
ACアダプタは、45W(動作電圧:100-240VAC、動作周波数:50-60Hz)です。
職場と自宅にそれぞれ1つずつACアダプタを置くために、別途購入する場合は出力が45Wあるものを選びたいですね。
まとめ
HP Spectre 13の唯一残念なところは、メモリを8GBまでしか選択できないところです。
メモリ以外では、選択できるCPUもストレージも、本体の重さ、デザインも言うことなしです。
しかもHPのダイレクトショップでは、Core i7、SSD 512GBの構成で136,000円(税抜)という驚きの低価格です。(2017/4/7現在の価格)
これは欲しい!となっちゃいますね。
気になるのはメモリ容量と、触った感じのキーの押し込みが固く感じたところぐらいでしょうか。
メモリ8GBもあればいいよという方には、最適の端末だと思います。
私としては、ヨドバシカメラで現物を見に行った時に、DELLのXPS13でCore i7、メモリ16GBという構成のものを見つけたので、これとの比較になりそうです。