スキーを始めたいと思っている方の中には、自分の板を持ちたいという方も多いのではないでしょうか？
あるいは、毎年レンタルで済ませてきたけれど、今年は自分の板が欲しいという方もいらっしゃるかと思います。
とはいえ、ショップやネットで探そうにも様々な種類があり、どれがいいのか迷ってしまいますよね。
ここではスキー板を初めて購入するという方のために、スキー板の選び方を紹介します。
スキー板はその目的ごとにこんなに種類がある
一口にスキー板と言っても、様々な種類がありますよね。
スキー板の種類は、主に滑り方によって分かれています。
そのため、自分がどういう滑りをしたいかを知ることも重要です。
スキーには大きく分けて、「基礎スキー」「競技スキー」「フリースタイルスキー」の３つがあります。
厳密にはもっと多くの種類がありますが、レジャーとしてゲレンデを滑るのであれば、この３つと考えていただければ大丈夫です。
「基礎スキー」は「デモスキー」とも呼ばれ、競技としてはタイムなどが存在せず、どれだけ上手く滑るかを競います。
そのため、初心者やレジャー目的で滑る場合、意図せず「基礎スキー」として滑っていることがほとんどです。
「競技スキー」には様々な種類がありますが、ここでは「アルペンスキー」を指します。
急斜面を高速で滑り、競技としてはタイムを競います。
スキー場のアルペンコースをイメージしていただければ、分かりやすいと思います。
スキー経験者でスピード感やスリルを楽しみたい方は、「競技スキー」向きです。
「フリースタイルスキー」は、主にジャンプやターン・エアーなどの技術を競います。
モーグルコースなどの、凹凸やカーブの多いコースをよく滑る方におすすめです。
実際にはもっと種類がありますが、レジャーでスキーを楽しむ方なら以上のどれかに当てはまるかと思います。
大まかにでもいいので、自分の滑りについても念頭に置いておくと、スキー板を選ぶときに楽です。
次に、滑り方(目的)に応じたスキー板の種類について紹介します。
「基礎スキー」のように、スピードよりも操作性を重視する場合には「オールラウンドスキー」がよく使われます。
圧雪されたゲレンデ向きで、板の幅(センター幅)が広いのが特徴です。
操作性を重視した扱いやすいスキー板ですが、悪雪やパウダースノーには弱いです。
一般的なスキー板で、多くの人に馴染み深いと思います。
「競技スキー」のように、スピードを重視する場合には「レーシングスキー」が向いています。
「オールラウンドスキー」と比べてセンター幅が狭く、素早い動きに対応できます。
スピードを出してもねじれにくいよう強度(トーション)が高く、幅の狭さもあってやや上級者向きです。
滑走そのものより、ジャンプやエアーなどの技を楽しみたい方には「フリーライドスキー」がおすすめです。
「フリースタイルスキー」向きで、前後がともに反った形(ツインチップ)をしています。
そのため、前後どちらにも滑ることができ、トリックがやりやすいのが特徴です。
このように、スキーは滑り方に応じて多くの種類に分かれています。
そのため、自分の普段の滑り方や傾向を知り、それに合ったスキー板を選ぶことが大切です。
種類はわかったけど・・・結局どれを選んだらいいの？
ここまでスキーにはいろいろな種類があり、板もその目的によって変わってくることを説明してきました。
毎年1回くらいはスキーに行かれる方なら、自分の滑り方の傾向もある程度分かるかと思います。
しかし、中には「スキーは子供のとき以来」なんて方も多いのではないでしょうか？
また「自分がどういうジャンルのスキーをしたいのかわからない」という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、失敗しないスキー板の選び方を紹介します。
はじめてでよくわからないという方は、「オールラウンドスキー」を選ぶのがベストだと思います。
その名の通り、どこでも滑れる安定したスキー板ですので、ゲレンデで初心者が滑るのに最適です。
「レーシングスキー」に比べてトーションが弱く、遅めの滑走速度ならカーブやターン時も疲れにくいです。
また、ゲレンデは通常、圧雪されていることがほとんどですので、デメリットも気になりません。
反面、「オールラウンドスキー」は突出した部分の少ないスキー板とも言えます。
そのため、中・上級者になると、小回りやスピードを出してもずれにくい板が欲しくなってきます。
最初は滑りづらいかもしれませんが、後々のことを考えて「レーシングスキー」や「フリーライドスキー」を選ぶというのもありです。
欲しいスキー板が決まった！でも店員さんにも話を聞いてみよう
ここまでスキー板の種類と選び方を紹介してきました。
しかし、実際にショップなどで選ぶ際には、技術面以外にももっと多くの要素が絡んできます。
中でも身長と体重は、スキー板を選ぶ上でも重要な要素になりがちです。
身長・体重は板のたわみ(フレックス)やねじれ(トーション)に大きな影響を与えます。
例えば、体重が１００ｋｇある場合、初心者でもある程度トーションの強いスキー板が必要になります。
身長については初心者の方ですと、身長から－１０～５cmくらいの長さの板を選ぶのがベターです。
また、ここでも少し触れましたが、トーションやフレックスなど細かい要素も多いので、
ショップでは購入前に一度、店員さんに相談しましょう。
店員さん自身もスキーヤーであることも多く、知識や経験も豊富でおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
自分に合ったスキー板を選ぶのは、初心者や上級者を問わず難しいことです。
まずは自分がどういう滑りをしたいかを知り、それに合った板を選びましょう。
また、スキーのジャンルが決まっても、板には長さや固さなど様々な要素があります。
そのため、実際に店頭で店員さんと話すことで、より自分に合った板を見つけることができると思います。
自分専用のスキー板で、今年は例年以上にスキーを楽しんでみてはいかがでしょうか。