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節分のメインイベント豆まき!正しいやり方とは

「鬼はそと~、福はうち~」と軽やかに言葉を発しながら豆をまく。

そう、日本の行事「節分」での豆まきですね。

節分の時期になると、鬼に扮したパパさんが、
お子さんに豆を投げられる光景を目にすることがあります。

家族皆で楽しそうで、微笑ましいものがありますね。

そんな節分の豆まきですが、実は正しいやり方があるのを知っていましたか?

豆まきは節分でのメインイベントとなりますので、
正しいやり方を知っておくと危険もなく
楽しさも増えるのではないでしょうか。

豆まきの正しいやり方とは、どのようなものなのでしょう。

目次

節分の意味をおさらい!なぜ豆まきをするのか

節分というのは本来「季節を分ける」という意味があります。

「季節の変わり目」とも言われますが、
季節が変わる節日を指しており、
立春、立夏、立秋、立冬の前日のことを指すようです。

その中でも立春の前日というのは新しい年の最初の節日の為、
特に重要な日とされました。

そしてこのように季節が変わる時は、
良くない気である「邪気」が入り込みやすいとされ、
それを追い払う為の行事として「豆まき」が普及しました。

豆まきは元々古来の中国で行われていた行事、
「追儺(ついな)」というものが原型のようです。

中国では正式な鬼を追い払う役をたて、
弓と矢を用い行事を行っていました。

それが日本では誰でもが行えるよう豆を使い、
広く一般に知れ渡ったという歴史があります。

また、豆まきに使われる豆にも少しだけ注意点がありまして、
それは基本的に「炒り豆」でなければならないというものです。

もし炒っていない生の豆を使った時、
拾い忘れてしまった豆から芽が出てしまうと
それはとても縁起が悪いとされているからです。

そうならないよう、最初から炒った豆を
用いることで余計な心配をせずに済む、
ということなんですね。

「鬼は外、福は内」と言って豆をまくときのポイント

豆まきは節分の行事ですので、
ご家族全員で行うことも多いでしょう。

小さなお子さんに率先して豆まきを
させている姿は微笑ましいものがあります。

ですが、実は豆まきにはちょっとした
ルールや豆をまくポイント等があるんですね。

ここではちょっとした豆まきのルールや
まく上でのポイントについて見ていきましょう。

炒り豆を用意する

炒り豆とは「炒った大豆」の事です。
お店で売っている豆はまず炒り豆ですので、
買った物はそのまま使えます。

本来はその炒り豆を豆まき当日の夜まで
神棚に備えておくのが習わしです。

本来は豆をまくのは家長の仕事

実際に豆をまくのは一家の大黒柱である家長の仕事と言われています。

家長というのはその家のご主人のことですね。

現在の豆まきはイベントの意味合いが大きいので、
家族全員での豆まきでも良いでしょう。

昼間ではなく夜に豆まきを行う

掛け声をしながら豆をまくイメージがあるので
昼間行うと感じますが、正式には夜に行うようです。

外が暗くなる夜は邪気である鬼が来るため、
夜に豆をまくのが習わしです。

掛け声をかけながら豆をまく

玄関や窓、ドアといった外への出口を開けます。
次に「鬼はそと~」と元気よく掛け声をかけながら
豆をまきます。

外への豆まきが終わったら空けたドアや窓を閉め、
次は家の中に豆をまきます。
豆をまくのも道順があり、
家の中一番奥の部屋から順に「福はうち~」と
掛け声をかけながら玄関に向かってまいていきます。

豆まきが終わったら最後に豆を食べる

豆まきがすべて無事終わったら今度は豆を食べましょう。
豆を食べるのは厄除けの効果があるとされ、
自分の年齢よりも一粒多く豆を食べるのが習わしとなっています。

豆まきは地域によって違いがある

節分や豆まきは古くからの習わしですが、
実は地域によって掛け声やまく豆の種類が違うようです。

その地域独特の風土や考えかたに基づいたやり方が多く、
自分の地域との違いを見てみるのも面白いですね。

まず宮城県の一部の地域では、

「鬼はうち、福もうち」

と鬼も福も一緒にうちにしています。

これは昔の鬼退治伝説からきており、
捕まえた鬼を取り逃がすことがないよう、
鬼もうちに入れてしまおうという理由から始まったようです。

また神奈川県の一部の地域では、

「福はそと、鬼はうち」

というように本来の掛け声とは真逆になっています。

こちらも鬼退治の伝説からきているのですが、
神様が一旦鬼をうちに入れ改心させてから
外に送り出すという理由から始まったようです。

まく豆の種類も地域によって違い、
それは東北が一つの境界線になっています。

東北地方より北の地域の多くでは大豆ではなく落花生を使い、
東北より南の地域の多くでは大豆を使っています。

千葉などは落花生の産地でもあるのに大豆の利用が多いというのは、
中々興味深いものがありますね。

まとめ

毎年の恒例行事として行われる節分。

当たり前のような感覚で節分を過ごしていましたが、
基本的なやり方や作法があり、
地域によっても違いがあるというのは不思議なものですね。

現在は形式ばった行事というよりも、
毎年のイベントとして家族で楽しむという面が強いですね。

時には昔からの正式なやり方を真似て、
ご家族皆さんで楽しまれるのも良いものでしょう。

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