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バルセロナ・カンテラに入団した久保建英くんを育てた4つの秘訣

目次

バルセロナ・カンテラに入団した久保建英くんを育てた4つの秘訣

9歳でバルセロナ・カンテラに入団した久保建英くんですが、
なぜ日本の一サッカー少年が世界有数のビッグクラブである
FCバルセロナの下部組織に入団できたのでしょうか?

その秘密はご両親の教育方法にありました。
お父さんの建史さんが、久保建英くんと取り組んできた
10年間の活動をまとめた本からその秘訣を学びます。

本書では、ご両親の教育方針や実際の子育て方法、
そしてサッカーの練習方法など
久保建英くんがバルセロナ・カンテラに入団するまでの
過程がまとめられています。

サッカーをやっているお子さんをお持ちの親御さんにとっては
非常に参考になる内容になっています。
具体的なサッカーの練習方法も分かりやすく解説されています。

私も息子がいますので、本書を参考に
一緒にサッカーに取り組んでいきたいと思っていますが、
今回はなぜ久保建英くんがバルセロナ・カンテラに入団できたのか
その秘訣をまとめてみました。

その秘訣とは、以下の4つです。

1.お父さんがコーチをやった

2.サッカーを始める時期が早かった

3.毎日練習した

4.「バルサに入る」と目標を決め、そのための対策を練って実行した

それでは、この4つについてそれぞれ解説していきます。

1.お父さんがコーチをやった

お父さんの久保建史さんは、高校時代からサッカーを始めて
大学時代までされていたそうなので、
学生時代にトータル7年間のサッカー経験をお持ちです。
また、大学のサッカー部で近くの子供たちにサッカーを教える取り組みを行っており、
「子供にサッカーを教える」という経験もあったそうです。

お父さんご自身がサッカー経験があり、
かつ子供にサッカーを教えるという経験があったということは
息子さんの久保建英くんを指導する上で大きな役に立ったことでしょう。

建英くんは2歳からサッカーを始めたそうですが、
最初は遊びでやっていたところから
技術が身に付くように練習を取り入れていき
息子さんの上達に合わせて練習メニューも変えていきます。
18歳になったときに完成した選手となるように、
小さいうちから将来を見据えて
今の時期はどのような練習がよいのかを考え取り組んでいました。

子供が一人で練習しているだけだと、
サッカー選手としての成長線の中で
自分が現在どの場所にいるのかが見えにくいものです。
親は毎日子供と一緒に生活をしていて
子供が何を好きなのか、何を考えているのか、
何に興味を持っているのかを一番よく知る存在です。
親が子供の成長を見ながら指導をするというのは
サッカーの上達において大変よい環境を作ることができます。
サッカースクールでは、専門家のコーチから指導を受けられる
同じ年代の子供と切磋琢磨しながら上達できる等のメリットがありますが、
親が教えることでは、マンツーマンの指導ができるため
子供の苦手なことを指摘して練習したり
得意なことを伸ばしたりしやすいというメリットがあります。
サッカースクールに預けるだけではなく、
親が子供と向かい合い、一緒に楽しみながら
練習に取り組むということは、
子供の成長にとって大きな助けとなるでしょう。

2.サッカーを始める時期が早かった

久保建英くんは2歳からサッカーを始めています。
最初はサッカーの技術も身に付いていないために
お父さんの建史さんは遊びの中で技術が身に付くように取り組みます。
子供の成長段階で、ゴールデンエイジと呼ばれる
新しい動きをすぐに習得しやすい、技術が身に付く時期があります。
これは9~12歳の小学校高学年の時期です。
このゴールデンエイジの前の時期は、プレ・ゴールデンエイジと呼ばれており、
ゴールデンエイジへの準備期間として様々な刺激を経験させることが重要と言われています。

ゴールデンエイジの時期に複雑な動きを習得できるように
プレ・ゴールデンエイジの時期に
自分で自分の体を動かせるようになっておく準備ができていると
ゴールデンエイジに複雑なステップを身に付けたりなど
技術の習得がスムーズにできます。

また、他の子供よりも早く始めることにより、
同じ年頃の子供よりもできることが多くなります。
後から始めた子供よりもその時点で上達していることで
子供自身の自信になります。
サッカーに対する興味や「好き」という気持ちが大きく育つきっかけにもなります。
遅い時期に始めることが悪いという訳ではなく、
他の子供よりも早く始めることが有利になるということです。

3.毎日練習した

久保建英くんはサッカーの練習を本格的に始めてから(幼稚園時代から)
1年に360日ほど(ほぼ毎日!)練習をしていたそうです。
お父さんは普通のサラリーマンで会社勤めをされていましたので、
時間を取れるのは朝だけということで、毎日朝に練習をしていました。
お父さんが毎朝個人コーチとして一緒に練習していたのです。

この他に、近くのサッカーチームにも所属して
同じ年代の子供と練習しました。
サッカーチームにも、コーチの指導方針によって様々な特色があります。
どのような指導を行っているかもしっかりと見極めてチームを選んだそうです。
選ぶ際には、コーチの指導方針が子供に身に付けさせたいと思っている
技術やサッカースタイルに合っているかを重視したそうです。

また、試合の中でしかわからない自分自身の癖や弱点なども出てきます。
ですので、多くの試合を行っているチームであるということも大切です。
建英くんが出る試合にはお父さんも同行して息子さんのプレーを確認し
どういう考えでプレーをしていたか、苦手なプレーがないかチェックしていたそうです。
試合後、建英くんに「あそこはなぜあのようなプレーをしたの?」など
ボールを持っていない時でも常に考えながらプレーできるように取り組んでいます。
試合の中で課題も見つかりますので、それを毎朝の練習で取り組み
弱点を克服していったそうです。

チームの中で上手い子供は上の年代の選手の中で試合をすることも出てきます。
建英くんも上の年代の選手の中で試合をすることで
より技術が磨かれ成長につながったそうです。
積極的に上の年代の選手と試合をすることは大きなプラスになります。

毎日朝練をしたということが久保建英くんの成長にとって
大きくプラスになっていることは間違いありません。
毎日朝練を継続するということは大変なことです。
お父さん自身もそうですが、本人の建英くんも
「練習したい」「上達したい」とモチベーションを
持って取り組まないと継続できません。
サッカーを早い時期に始めたのもそうですが、
「サッカーをやりたい」と思わせるその動機づけが
建英くんの成長にとって一番大きかったのではと思います。

4.「バルサに入る」と目標を決め、そのための対策を練って実行した

「バルセロナの選手になりたい」と言った
当時小学校1年生の久保建英くんの言葉に対して
どうすればこれを実現できるのかということをお父さんの建史さんは考えます。
バルセロナの選手になるための一番の近道は下部組織である
バルセロナ・カンテラに入団することと考えます。

そしてバルセロナ・カンテラに入団する方法について調べます。
日本でもバルセロナキャンプが行われていて、
そこでMVPになるとバルセロナスクールの一員として
国際大会に参加できるということを知ります。
この国際大会でスカウトやコーチの目に留まれば
バルセロナ・カンテラへの道が開かれると考えます。

建史さんはバルセロナ・カンテラ入団に至るまでの
各過程でどのような条件が必要かということを考えます。
・日本で行われるバルセロナキャンプでMVPに選ばれるには?
・バルセロナスクール選抜として参加する国際大会で活躍するには?
・国際大会を通してバルサのコーチやスカウトの目に留まるには?

バルセロナの選手になるという大きな夢に対して、
どのようにすればそこに至ることができるのかという道程を考え
その道筋を細かなステップに切り分けて
小さな目標として設定し、これを一つずつクリアして行っています。

ただ何となく「バルサの選手になりたい」とか「なれればいいな」という
願望を持つだけではなく、どうすればそれを実現できるのかをいうことを考えて
これを小さなステップに分けて一つずつ実現できるようにしていくということです。

久保建英くんの「バルセロナの選手になりたい」という夢と真剣に向き合い、
一緒になってこれに向かって行ったからこそ、
バルセロナ・カンテラ入団が実現できたのでしょう。

まとめ

「バルセロナの選手になりたい」という子供の夢を本気で受け止めて
これを実現するための道筋を示し、そこに至ることができるように
小さな目標として設定して、サッカー選手として進歩していけるように
導いてきたお父さんの果たした役割の大きさがありました。

「私達家族は建英の一番のファン」と書かれていますが、
ご両親の本気の取り組みが久保建英くんの成長につながったのでしょう。

サッカー選手に限らず、子供にどう育って欲しいという将来像を思い描き、
そのように成長するためにはどういったサポートが必要かということを考えることは
子を持つ親として非常に大切なことです。
親が「こうなって欲しい」という理想像を子供に押し付けるのはよくありませんが、
子供が「こうなりたい」という気持ちをサポートし、
支えてあげるということが親の役割ではないでしょうか。

また、久保建英くんとお父さんの関りを見ていると
子供のやる気を引き出し、モチベーションを上げるということについても
非常に大きな役割が親にはあります。

私も子供のやる気を引き出し、
子供の夢と本気で向き合える親になりたいと思いました。

お読みいただきありがとうございました!

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